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富岡市地域防災訓練
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富岡市防災訓練に参加して

外科医長  井上昭彦

 去る5月18日、富岡地域防災訓練が行われた。自然災害や大規模事故などの有事を想定し、トリアージに基づき迅速な判断のもと患者を適切な処置、治療に導く訓練である。トリアージではまず患者を軽症:緑、中等症:黄、重症:赤、死亡:黒で色分けすることにより、治療の優先順位を設けるために、重症度の高い患者をより効率的に救急病院に搬送することができる仕組みになっている。日本でもこの概念が最近になって
普及し始め、2005年4月のJR福知山線の脱線事故や、近日では秋葉原の通り魔事件でも実際にトリアージが行われ、効果を発揮している。今回の防災訓練で自分は2回目の参加であったが、本番の数日前には医師、看護師、事務の方々、検査技師、リハビリ科の方など多方面参加者による綿密なシュミレーションが行われた。本番当日、前橋日赤病院の方々と合流し、いよいよ多重事故を想定しての訓練が開始された。 写真1
事故現場でまず最初の(一次)トリアージを行い、すばやく救護所手前まで担架搬送し、そこでより的確な(二次)トリアージと簡潔な患者情報の把握を行う。救護所に運んだ患者は必要ならば救命緊急処置を行い、重症度の高い順に救急車で病院へ搬送していく。
写真2 今回、自分は全体を見渡して必要に応じて指示を出すという役目だったので正直プレッシャーであった。
 しかし実際に始まってみるとそんなことは杞憂に終わった。皆さん真剣そのもので、声をかけ合い、素早い対応でスムーズなトリアージ訓練となった。富岡総合病院のチームワークを感じた瞬間であった。現実にこのような事故が起こった場合、もちろんうまくいかない場面は多々あると

思うが、しかしこういった訓練を積み重ねていき訓練を経験した人が増えていけば、多少なりとも実際の場で円滑なトリアージが可能になると思う。一年に一回の催しであるが是非また自分も参加してみたい。皆さんもどうぞ奮ってご参加下さい。楽しく、そして真剣にトリアージ訓練しましょう。

写真3 写真4 写真5

                                             2008年夏 42号






地域医療連携パスの運用について


                                      地域医療連携室  連携担当

 平成20年4月より当院において地域医療連携パスの運用が開始されました。
皆さんにとって聞き慣れないこの言葉の持つ重要性について今回説明させていただきたいと思います。


○地域医療連携パスとは
 近年、医療環境の変化により、がん、脳卒中、心臓病等の重病になった場合、一つの病院では治療が完結せず、回復過程に沿って必要なサービスを専門の医療機関で受けることが一般的になってきました。これは、患者さんが在宅に戻るまでに、急性期を担う病院、回復期を担う病院、維持期を担う病院、診療所、介護保健施設など、回復の過程に応じてそれぞれの医療機関に転院していただき、専門のサービスを受けることでより効果的・安全・質の高い医療を行うことが可能であると考えられるようになってきたためです。そのため、患者さんの回復のために達成しなければならない目標を患者さん、医療機関双方が共有し、サービスが切れ目なく提供されるためのツールが必要とされるようになりました。その具体的なツールとなるのが『地域医療連携パス』と呼ばれるものです。
 『地域医療連携パス』は、疾患別にいつ、どのような治療、看護行為が行われるか記載した「治療のスケジュール表」であるクリニカルパスを発展させ、複数の医療機関(急性期病院から回復期病院など)で行われる医療の全過程を示したものであり、これを使用することにより、患者さんは


・自分の病状を理解し、提供されているサービスを確認でき、療養生活全体を見渡すことができる。

・ 回復の度合いに応じた適切な医療が受けることができる。

・ 統一した方針で治療するため、どの病院でも同じように質の高い医療が受けられる。

などの利益を得ることができます。現在は、大腿骨頚部骨折の患者さんをメインに運用していますが、将来的にはがんや心臓病、糖尿病などの病気についても適用していきたいと考えています。
今後、この地域医療連携パスが発展し、定着していけば、患者さんの一生を住み慣れた地域でサポートする体制が整い、患者さんが安心して日常生活に復帰することができるようになると考えています。

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お知らせコーナー

                                 担当:地域医療連携室(相談支援センター)

 外来の中央受付から入って、ATMの横にがん情報コーナーを設けました。当院は、平成19年より地域がん診療連携拠点病院に認定されています。地域がん診療連携拠点病院には、地域の皆様へがんに関する情報提供を行うという役割があり、その一つとして国立がんセンターや他の施設よりさまざまな小冊子が送られてきます。また冊数は限られていますが、献立の本やがん情報誌も送られてきます。多くの方にご利用いただけるよう情報コーナーを設置しました。

写真1

 さらに、かつらや帽子のサンプル、リンパ浮腫に関する資料、保険のパンフレットなども置いています。がんの治療を受けている方に少しでも快適に過ごしていただくための参考になればと、思っています。
 がん情報コーナーに置いてあるものについてのご質問や「こんなものを置いて欲しい」というご希望などありましたら、中央受付向かい側の地域医療連携室(相談支援センター)までお願いいたします。皆様にご意見をいただき、より良い情報コーナーに改善していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。


写真2
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緩和ケア病棟紹介

                                     PCU病棟看護師  木村 泰子

 こんにちは。今回は緩和ケア(PCU)病棟について紹介させて頂きます。PCUとはPalliative Care Unitを略したものです。緩和ケアとは、身体の痛みを取り除くとともに心のケアも行い、患者様が自分らしく生きられるように支援する事です。近年緩和ケアは「がん」と診断された時から行われるようになっています。当院緩和ケア病棟でも日々患者様が自分らしく生きられるように支援しています。
 病棟は4年前にできた院内では新しい病棟で、南棟の3階に位置しています。施設の特徴としては全室南向きで屋上庭園に面しており、家族が泊まれる家族室やキッチンなども備えてあるとても綺麗な病棟です。庭園には季節の花々や木々が植えられ、散歩を楽しむことができます。季節ごとに咲く花々に虫や鳥達が集まり、病院という空間を忘れさせてくれる癒しの場所となっています。
 また、緩和ケア病棟では夏は七夕会、冬はクリスマス会など、季節ごとに行事を行っています。七夕では患者様・家族の方の願いを短冊に記し笹の葉に飾りました。クリスマス会では看護師が慣れないながらもトーンチャイムを練習し、演奏を行いました。クリスマスツリーを飾り病院にいながらも皆家族と共に素晴らしい笑顔で楽しんで頂けたと思います。
 ケアにあたるスタッフは、医師、看護師、ソーシャルワーカー、栄養師、臨床心理士などがチームを組んで支えています。緩和ケアは病院でないと行えないという事はありません。住み慣れた自宅での生活を安心して送れるように訪問看護なども行っており、継続的に緩和ケアを受けられるように支援もしています。様々な悩みをお持ちの患者様に、少しでも私達緩和ケア病棟のスタッフがお役に立てればと日々看護に励んでいます。看護師スタッフは16名と決して多くはありませんが、患者様がその人らしく生活を送ることができるよう一丸となってお手伝いさせて頂いています。


緩和ケア病棟スタッフ

2008年夏 42号






売店・レストランがリニューアルオープン

★☆新しい売店が6月1日にオープンしました★☆

 店内には、コンビに形式の売店と、麺類・定食等のお食事がとれる軽食コーナー、焼きたてのパンを提供
 するベーカリーがあり、皆さまをお待ちしております。 お気軽にご利用下さい。

売店「グリーン・リーブス・モール」
売店
写真1
  麺屋・ランチBOX
写真2
ベーカリーショップ
イメージ

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2008年夏 42号



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