トピックス 「在宅高カロリー輸液療法(HPN)とは?」



在宅高カロリー輸液療法(HPN)とは?


外科主任医長  佐藤尚文

 当院では1990年より在宅高カロリー輸液療法を行っており、今までに200人以上の患者さんが本治療を受けました。在宅高カロリー輸液療法とは文字どおり、自宅に居たまま栄養価の高い輸液(点滴)を行う治療です。入院しているのと同じ治療を自宅で受けたいという患者さんのための、いわゆるQOL(Quolity Of Life)を重視した在宅治療の一つです。 HPN(Home Parenteral Nutrition)の適応となる疾患は次のようなものです。

 ★慢性的消化管機能障害
 ★クローン病や潰瘍性大腸炎など慢性的な腸疾患
 ★短腸症候群
 ★大手術後の長期的な栄養障害
 ★癌の在宅治療

図1

 具体的には1日に必要なカロリー、電解質、ビタミン剤、微量元素を一つの袋に入れ、小型の注入ポンプで自動的に静脈内に注入します。最大で一日あたり1600kcal程度まで栄養補給が可能です。勿論外出や入浴もOK。口から食べたり飲み込んだりするのが困難だが、胃腸の機能は正常だと言う人には在宅経腸栄養法(HEN:Home Enteral Nutrition)と言う治療法もあります。






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