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薬剤部  DI(医薬品情報)室
インフルエンザは通常のかぜと原因のウイルスが異なり、通常のかぜがのどや鼻に症状があらわれるのに対し、インフルエンザは急に38〜40度の高熱が出るのが特徴です。さらに、倦怠感・筋肉痛・関節痛などの症状もあらわれ、これらの症状は5日間ほど続きます。
重症化することもありますので、インフルエンザが疑われる症状があらわれたら、なるべく早く受診してください。もし、インフルエンザにかかってしまったら、安静にして十分な睡眠をとり、水分の補給も十分に行ってください。
インフルエンザの発熱などの症状を短縮させるために、抗ウイルス薬(インフルエンザの治療薬)を使用することがあります。
ただし、インフルエンザウイルスは体内で急激に増える特徴があるため、症状が出てから48時間以内に抗ウイルス薬の治療を開始しないと治療効果が期待出来ません。また、患者さまの症状・年齢・合併症などから判断して、抗ウイルス薬を使用しないほうがよいと判断される場合もあります。
 抗ウイルス薬のタミフルをのんだ後に異常行動(飛び降りる、走り出す等)があらわれ、転落等の事故に至ったという複数の報告を受け、2007年3月より10〜19歳の患者さまへのタミフル投与は原則として禁止となりました。また、インフルエンザにかかった小児・未成年者のご家族・周囲の
方々は、異常行動発現のおそれがありますので、薬の有無にかかわらず、療養開始後少なくとも2日間は患者さまが一人にならないようにご注意ください。高熱や痛みに対して解熱鎮痛剤が使われますが、解熱鎮痛剤は症状を軽くするためのもので、インフルエンザそのものを治しているわけではありません。なお、小児のインフルエンザの場合、インフルエンザ脳症等との因果関係が疑われるため使用しないほうがよいとされる解熱鎮痛剤(アスピリン・ボルタレン・ポンタール等)がありますので、必ず医師の指示のもとに使用するようにしてください。
2008年冬 40号 広報掲載






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