スタッフ紹介
薬剤師 22名(正職22名)
令和4年5月1日現在
職 名 | 氏 名 |
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薬剤部長 | 土屋 明美 |
認定資格(令和4年4月1日現在)
がん薬物療法認定薬剤師 2名
感染制御認定薬剤師 1名
抗菌化学療法認定薬剤師 2名
日本糖尿病療養指導士 3名
NST専門療法士 1名
認定実務実習指導薬剤師 1名
日本病院薬剤師会認定指導薬剤師 5名
薬剤師研修センター研修認定薬剤師 7名
日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師 2名
緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師 4名
薬剤師は、薬に関わる様々な業務を担当し、感染制御チーム、栄養サポートチーム、褥瘡ケアチーム、緩和ケアチームなどの一員として活躍しています。また、より安全・安心な薬物療法を患者さんに提供できるよう日々研鑽を重ねております。今後も各部署と協力し、患者さんの健康の回復と維持に貢献できるよう努めてまいります。
調剤業務
- ○ 処方された薬の飲み方や飲む量、飲み合わせなどをチェックした後に、薬をつくり、患者さんに説明をして渡すことを調剤といいます。
- ○ 現在調剤室には、約1000品目の薬品が置いてあり、調剤は医師の入力した処方せんにより行います。
- ○ 処方せんには、外来・入院・麻薬そして院外処方せんがあります。処方せんは、調剤室の印字機で出力されます。
- ○ 出力された処方せんの内容を確認し調剤を始めます。
- ○ 調剤は計数調剤として、錠剤・カプセル剤・分包散剤・外用剤を取り揃え秤量調剤として、散剤を量り分包、内用 水剤や外用剤の混合を行います。
- ○ 必要に応じて機械による錠剤の一包化を行っています。
- ○ 薬品により薬歴の確認や休薬の確認などを行います。
- ○ 調剤を終えた薬品の用法や用量、取り間違いが無いかなど最終鑑査します。
- ○ 窓口で吸入器具やインスリンの使い方等必要な説明と共にお薬をお渡します。
- ○ また、患者さんからお薬の相談を受けたり、服薬指導を行っています。
- ○ 当院では薬袋に薬品情報を印字していますが、希望される方にはお薬手帳を作成します。
- ○ 手術中の出血のリスクを防ぎ、麻酔中の血圧コントロールや術後血栓リスクの軽減が図れるなど、より安全に手術が行われる手助けを目的に、手術に影響がある薬やサプリメント類の使用について確認を行っています。

薬袋印字機

錠剤棚

PTPシートを自動で取り出すシステム(ミレ)

散剤分包機

鑑査テーブル

窓口で服薬指導をしています
製剤業務
- ○ 医薬品は治療を行う上で必要不可欠なものですが、すべての医薬品が市販されているわけではありません。また、市販されていても、患者さんの状態によっては使用方法を変えなければならないこともあります。このような場合に用いられるのが院内製剤です。
- ○ 製剤室では、医療現場のニーズに応えるため、次のような院内製剤品を調製しています。
- (1) 軟膏:軟膏基剤を混ぜて薬効成分を希釈するなど、複数の薬を混合しています。
- (2) 坐薬:薬剤を封入した坐薬を調製しています。
- (3) 消毒薬や外用液剤を調製しています。
- (4) 散剤:倍散(粉末薬を薄めたもの)や複数の薬を混合した散剤を調製しています。
- (5) 無菌製剤:クリーンベンチ内での無菌的な調製や、高圧蒸気滅菌器を使用した調製を行っています。

軟膏混合

無菌製剤
病棟薬剤師の業務
- ○ 各病棟に薬剤師が常駐し、病棟薬剤業務を実施しています。
- ○ 患者さんが持参された薬や新たに処方された薬の管理を行い、薬が適切に使用できるよう、患者さんの症状、検査データや医師の指示内容等を確認しています。
- ○ 薬についての説明を行ったり質問にお答えすることにより、患者さんの薬に対する不安や疑問を解決し、安心して薬が使用できるよう常に心がけています。
- ○ 医師や看護師等へ医薬品情報の提供を行っています。
- ○ 患者さんの訴えや症状、患者さんに指導した内容等は、電子カルテ内の服薬指導記録に入力し、情報の共有化を図っています。
- ○ 病棟の医師や看護師と協力して、患者さんの薬物療法を行っています。

病棟のサービスステーション

申し送りの様子

配薬している様子

服薬指導の様子
無菌製剤業務
- ○ 無菌製剤室内のクリーンベンチ(1台)と安全キャビネット(2台:クラスII、タイプB2)を使用して、高カロリー輸液や抗がん剤を薬剤師が無菌的に調製しています。
- ○ 患者さんにがん化学療法を安全に受けていただくため、抗癌剤のレジメン(がん治療で投与する薬剤の種類や投与量、投与期間などを示した計画書)を確認し、薬剤の投与量・投与間隔などのチェックを行ってから調製しています。
- ○ 化学療法委員会に無菌製剤室の担当薬剤師2名が参加し、レジメンの妥当性の評価や新規レジメンの承認、副作用の検討を医師や看護師と行っています。
- ○ 外来化学療法室では、抗がん剤や痛み止めの効果、予測される副作用とその予防薬について薬剤師が服薬指導を行っており、お薬手帳にレジメンの内容を添付し患者さんにお渡ししています。
- ○ 注射薬の使用が多い2B病棟では、ミキシング業務を看護師と協働して行っています。
- ○ 在宅の患者さんが注射薬の持続注入を行うために使用する器具(携帯型ディスポーザブル注入ポンプ)内への薬液注入を行い、在宅医療活動を支援しています。
- ○ 無菌製剤室では、患者さんのQOL(生活の質)の向上や維持を第一に考え、化学療法ケアチーム、緩和ケアチームに所属する他職種と連携し、患者さんが『安全に』、『快適に』、『確実に』、治療を受けていただけるよう、日々努力をしております。

TPN調整時の様子

化学療法の説明の様子
薬品管理業務
- ○ 薬品管理室では、患者さんに医薬品が適正に使用されるために、購入管理(発注・検品)、在庫管理、供給管理、品質管理を行っています。
- ○ それぞれの医薬品は、最も望ましい環境で保管されており、法律で規制のある医薬品に関しては、法令を順守した厳重な管理を行っています。
- ○ 病棟で使用する予定の注射薬は、注射箋に基づき患者さんごとに取り揃え、鑑査実施後に供給しています。注射薬のアンプルやバイアルは、機械(アンプルピッカー)を使用して取り揃えています。外来で使用する注射薬も機械(注射薬リスクマネジメントシステム)を使用して取り揃えています。機械を使用することにより、取り間違いの防止、在庫量の確認が容易に行えるようになり、業務の効率化を図ることも出来ました。
- ○ 各部署に配置されている医薬品は、定期的に現場に出向いて点検・補充を行い、在庫数、保管状況、有効期限の確認を行っています。

検品の様子

指紋認証し注射薬を取り出します
医薬品情報管理業務
- ○ 毎年、新しい医薬品が続々と発売されており、それぞれ働き方や効果、使用量、副作用、他の医薬品との飲み合わせなどが異なります。これら医薬品が適正に使用されるため、医薬品に関する情報を収集・評価・管理し、その情報を医師など医療従事者や患者さんに提供することが医薬品情報管理室の主な業務です。
- ○ 医薬品情報の収集・管理:厚生労働省から発表される安全性情報や、製薬会社から伝達される医薬品に関する新しい情報など、医薬品を使用する上で必要となる情報を収集・管理しています。また、学会や学術雑誌、インターネットなど様々な情報源も活用しています。
- ○ 医療従事者への医薬品情報の提供:医薬品に関する質問に答えるだけでなく、収集した情報を評価・加工して文書(DIニュースなど)を作成し情報伝達しています。院内イントラネットの医療系ホームページの追加・更新も行っています。
- ○ 医薬品の副作用についての情報収集と報告:院内で起きた医薬品の副作用についての情報を集め、厚生労働省や薬事委員会に報告し適切に対処しています。
- ○ 医薬品のシステム管理:電子カルテ内で医師が医薬品の指示を入力するシステム(処方・注射オーダ)に、医薬品の様々な情報の登録と更新(マスタ登録とメンテナンス)を行っています。
- ○ 抗悪性腫瘍薬のレジメン管理:レジメンとは抗悪性腫瘍薬の組み合わせ、投与量、投与期間、投与間隔を定めた治療計画書です。申請されたレジメンの内容を、化学療法委員会で検討し、承認されたものを院内イントラネットに掲載し、医師がレジメン内容の一括指示が出来るようにセット登録を行っています。
- ○ 薬事委員会事務局:医薬品に関する取り決めや、新しく採用する医薬品を検討する薬事委員会の事務局も兼ねています。審議を円滑に行えるよう準備や資料の作成を行っています。

情報収集している様子

学習会の様子

実務実習生の発表会
がん化学療法レジメン
当院の化学療法委員会で審査・承認された化学療法レジメンを掲載しています。
当院で治療を受ける患者の適正な薬物治療管理と、安全で安心な医療を提供することを目的として、保険薬局薬剤師など医療機関向けに公開するものです。
掲載されているレジメンは標準的なものであり、患者さんの状態によって変更される場合があります。
レジメン(治療内容)や患者の状況に関するお問い合わせは当院薬剤部無菌製剤室までご連絡ください。
1.MSI-High固形がん
2.非小細胞肺がん
- ・CBDCA + PEM + BV
- ・CBDCA + PEM
- ・CBDCA + アブラキサン
- ・CDDP + PEM + BV
- ・CDDP + PEM
- ・CPT-11単独
- ・PEM + BV 維持療法
- ・PEM 維持療法
- ・アブラキサン単独療法
- ・イミフィンジ単独療法
- ・オプジーボ単独療法
- ・キイトルーダ + CBDCA + PEM
- ・キイトルーダ + CBDCA + アブラキサン
- ・キイトルーダ + PEM 維持療法
- ・キイトルーダ + CDDP + アリムタ
- ・キイトルーダ単独療法
- ・テセントリク単独療法
- ・ドセタキセル単独療法
3.小細胞肺がん
4.悪性中皮腫
5.乳がん
- ・AC
- ・CEF
- ・CTF
- ・dose-denseAC
- ・dose-densePTX 2週毎
- ・HER3w毎 + weeklyPAC
- ・HER + weeklyPAC
- ・HP + weeklyPTX
- ・Weekly PTX(毎週)
- ・Weeklyアブラキサン(3投1休)
- ・キイトルーダ + CBDCA + GEM
- ・テセントリク + NabPTX
- ・ハラヴェン単独(2投1休)
- ・ハーセプチン(3週毎) + アブラキサン(毎週)
- ・ハーセプチン(3週毎) + ハラヴェン(2投1休)
- ・ハーセプチン(毎週) + アブラキサン(3投1休)
- ・ハーセプチン単独
- ・術前キイトルーダ + PTX + カルボプラチンAUC=1.5
- ・術前キイトルーダ + PTX + カルボプラチンAUC=5
- ・術前キイトルーダ + AC
- ・術後、キイトルーダ(day1)単独
6.胃がん
- ・SOX(3週毎)
- ・SOX
- ・WeeklyPAC(3投1休)
- ・オプジーボ(隔週)
- ・CPT-11(隔週) + S-1
- ・HER + XP療法
- ・PAC(隔週) + S-1
- ・PAC隔週投与)+ TS-1
7.大腸がん
- ・BV + IRIS(隔週)
- ・BV + IRIS
- ・BV + SOX(隔週)
- ・BV + SOX
- ・CPT-11(隔週) + S-1
- ・CPT-11(隔週)+ TS-1
- ・Pani + IRIS(隔週)
- ・Pani + SOX(隔週)
- ・SOX(隔週)
- ・SOX(3週1コース)
- ・ハーセプチン + パージェタ
8.膵臓がん
- ・GEM + nabPTX(週1回投与、3投1休)
- ・GEM3投1休
- ・GEM(1休2投) + TS-1
- ・GEM(隔週) + S-1
- ・GEM(隔週)
- ・mFOLFIRINOX(隔週)
- ・オニバイド + 5-FU+LV(隔週)
9.食道がん
10.胆道がん
11.婦人科(卵巣がん、子宮体がん等)
12.頭頚部がん
13.肝細胞がん
14.前立腺がん
15.腎がん
- ・オプジーボ + ヤーボイ併用
- ・オプジーボ単独療法
- ・オプジーボ + カボメティクス2週毎
- ・オプジーボ + カボメティクス4週毎
- ・キイトルーダ単独 3週1コース
- ・キイトルーダ単独 6週1コース
- ・キイトルーダ + レンビマ
16.尿路上皮がん
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